体育祭なんてだいっきらいだ。



ーワアァァァァ



本当にそんな風に叫んでいる人なんて1人もいないと言うのに,人が多すぎるせいでそんな風に聞こえる周りが俺にはうるさすぎるから。

大事な用があろうと,どれだけ声を張っても届かないし。

いるだけで疲れるのに,更に何度も走らされるし。

月日は流れ,そんな高校生になって2回目の体育祭が,始まっていた。

誰が考えたのか分からない仮装リレーに,部活動対抗リレー,学年リレーに借り物競争。

去年と変わらないラインナップで,時々適当に参加しながら次々と終わっていく。

走ってばっかなうちの体育祭も,スケジュール通り進んでいった。