「どういうこと?……渚さん、ほんとなの?」
サナちゃんに睨まれた渚さんは少しうつむいていて、気分を害したのかと思った直後、バッと顔をあげた。
「はっ、たく、誰がバラしたの…」
「っ!?」
態度がガラリと変わって驚く。
わたしを助けてくれたんだと、確率50%くはいはそう思ってたのに。
……やっぱり、渚さんは苦手だ。
「うざいんだよね、ほんと。優星にまとわりつく女は消えてほしいの。あんたみたいな女になびく男がいるとでも思ってる?」
ペラペラと悪口のオンパレードで呆れるしかない。
反論しようと口を開きかけたけど、サナちゃんが手で制してきて。
「やることなすこと小学生並みの脳みそね。そのうえ小悪党みたいな暴言まで吐いて、あんたこそ、好きになってくれる男なんていないわよ!」
「さ、サナちゃん…!?」