そして、魔王の間にやって来た。
「おぉ!これが鬼の花嫁か…!何と美しく妖艶な香りがする…。」
「いらっ…魔王様、とりあえず自己紹介がお先では?」にこっとおさむは笑いながらそう言った。
「あぁ…、私はこの魔界の王、キーリスだ。花嫁よ、名前は?」
「私は、宮姫 麗奈です…。あの…;霊圧?が強すぎてわた、し…おぇっ」
「麗奈ちゃん…!;」
おさむが麗奈の背中をさすった。
「おぉ、これは悪かったな、人になるか…。」
ぶわぁ…!っと風が吹き人の姿になる。
黒髪の長髪の美しい人間になった。
魔王は麗奈へ近づく。
「大丈夫か?…」
膝を着く魔王。
「魔王様!人間ごときに膝を着くなど!;いけません!;」他の妖魔達が次々と声を上げる!
「黙れ!」魔王は一喝した。
「ごめ…なさい…。」麗奈は涙目で、魔王を見上げる。
「…麗奈、大丈夫か?」
魔王をも虜にしてしまう麗奈。
「はい…すみません、床を汚してしまって、、」
「良い、麗奈よ。私の嫁にはならないか?」
「え?;」
「魔王様、お戯れが過ぎますよ♪」おさむは言う。
「そうだぜ!麗奈は俺たち鬼一族の花嫁だ!;」
「うるさい。」バッと手を彩兎にかざすと風が∑ブァア!!と吹き!風圧で吹っ飛ばされた!!
∑ガッシャーン!!壁や置物などにぶつかり倒れた。
「彩兎!;」椿が心配そうに叫んだ!
「てぇ、な…!」
「まて、彩兎。」静かにおさむが言う。
「若き王よ、戯れが過ぎるぞ…。」
そう言うと、風が吹き、おさむは鬼人化した。
いつ見ても美しかった。
私はそこで、気を失った。
目が覚めた頃には、織宮邸の一室の布団の上で寝ていた…。
「目が覚めたかぃ?」
おさむが麗奈の隣りで寝転がっていた。
「あ///おさむさん。私、気を失ってしまって…。あの、魔王は…?」
「あぁ、お説教しといたよ♪」
「おせっきょう…笑;」
「ゆっくり休みな。」ちゅっ…とおでこにキスをしてくれて、その場を去ったおさむ。
「…////」
NEXT