叶愛を抱きしめながら、そんなことを言うと、呆れたような声を漏らして、俺の体を押し退けた叶愛。


「帰るね。」


…そんな所もどうしようもなく好きだと思う。


修学旅行、俺が叶愛を楽しませよう。


そう決意して、落ちたリュックを肩にかけた…。