「…は、？え、？」


まだ、本気だって信じられてなかったのか…？？


「はぁ…。」


何とも言えずにため息をつくと、心配したような顔で叶愛が顔を覗き込んできた。


うっ、可愛い…。


「だい、じょ…きゃっ！？」


……気づいたら俺は…目の前の叶愛を抱き締めていた。


「ほんと、何でそんなに可愛いの。」


「何言ってるのか分からないっ！私、引っかからないよ？」


「……叶愛ってさ、好きなやつでもいんの。」


「いるわけないよ。当分、彼氏とか……作りたくない…」


どうせ弟になんか言われたんだろ。…あの弟もだいぶシスコンだったけど、叶愛も弟が可愛くて仕方ないって感じか…、


「そんなこと言ってるけど、叶愛が俺の事好きになるのもすぐだから。」