「え、?何が、?」


「叶愛が、完全に俺の事を好きになるまで。」


好き……か、、、


……もうずっと前から……いらない感情だと思ってた。


だから閉じ込めてた。心の奥の方のどこかに。もう出てこないようにって。


それが、、一ノ瀬くんの手によって開けられそうになってる。


一ノ瀬くんは既に、私の中にある、その感情の住処を見つけていて、きっともう………開いてしまう。


一ノ瀬くんじゃないと開けられない。



でも、怖い……どうしてだろう。私はまだ…一ノ瀬くんの言葉全てを信じることは出来ない。


それくらい、あの時のことが邪魔をしてくる。


「ごめん、私まだ好きとかよく分からなくて…」


ごめんね、一ノ瀬くん。


「………分かってる。ごめんな、」


違う違う。謝らないで………