ぐんぐんと壁側に距離を詰められて、どうしたもんかと考えを巡らす

そのとき。


「あーぁ、うるさくて寝れたもんじゃねーな。」

そう、声がして何となくみんな頭上を見上げた。

「あ。」

「煌賀くん、、、あのこれは別に深い意味は、、、お願い、悠李くんには言わないで。」

さっきまでとは売って代わり、猫なで声を出して後退りする女子。

あら、わかりやすい。

「へー、でも俺も聞いちゃったよ」

「えっ?!」

気だるげな煌賀くんの背後から、ニコニコ笑顔の真白くんが顔を出した。

途端に青ざめて、ごめんなさーいー、と階段をかけ降りていく。


「ぷっ、、、あははは」

たまらず笑ってしまった。