「やめて。」
「身体は、欲しがってるよ。」
 スカートの下に手を入れられた。

「やめて。みんなの工藤くんなんだから。」
 強く、本気で言った。
「わかったよ。
 結局、美優は、俺より、生徒会長の立場が大事なわけだ。」
「ごめん。みんなを裏切れない。」

 工藤くんは怒って帰った。
 また、号泣した。

『好きなのに。』