自宅に帰り、緊張がほぐれた。
 すごく楽しかった。

 私から、工藤くんにLINEをした。
「そう言えば、1つ聞いていい?」
「何?」
「彼女は大丈夫なの?」
「彼女なんていないよ。」
「いないの?いつもいる気がした。」
「そんなイメージなんだ。」
「うん。」
「彼女いたら、あんなことしない。
 俺、意外と一途だよ(笑)」
「嘘っぽい。」

 普通のLINEさえも、楽しかった。
 彼女がいないと聞いてホッとした。
 私は、工藤くんのことが好きになっていた。