目が覚めた。
 メガネが外されていた。
 手も動かなかった。

『何?』

 周りを見ると、手がベッドの上の柵にネクタイで結ばれていた。

『何これ?犯される気分。
 あー、こんな姿誰かに見られたらどうしよう。』
 嫌などころか逆に、胸がドキドキして、息が荒くなっていた。