彼と話すようになってから

私は自己嫌悪に苛まれて

涙を零すことは無くなった



そして太陽の様な笑顔のおかげで

心が暖かくなった以上の何かを感じ

これが好きと言うことなのかと気づいた



彼がここにくるのは不定期で

時間もバラバラだから

お店が空いている時は

なるべくバイトに入りたいと店長に志願した



店長はここのお店の閉店時間は遅いから

帰る時が危ないし

まだ高校生だから学業に支障が出ると

断固拒否だったけど

帰りは誰かに迎えに来てもらうこと

暇な時は勉強することを条件に

閉店まで働かせて貰えることになった

店長は「よっしゃ!これでミホちゃんに雑用ぜーんぶ押し付けて俺はパン作りに専念しよ〜」

とニタニタしながら私に聞こえるように

わざと大きい声で独り言を言っていた