あれから彼は何度もパン屋に足を運んでくれ
来た時はいつも
1番美味しかったパンの感想を教えてくれる
そして彼も私も時間のある時は
パン屋のイートインスペースで
パンとコーヒーをお供に
お話をするのが恒例になった
「翔平さん、コーヒーブラック派なんですね」
「そうやで〜、ミホちゃんはいつもお砂糖入れとるな〜」
「だって苦いし…」
「これ、飲んでみる?」
「うっ、にがっ」
「あっはっはっはっ(笑)
ミホちゃんにはまだ早かったか〜(笑)」
「も〜子供扱いしてるでしょ〜」
「そんなことないそんなことない」と
笑いながら私の頭をポンポンとする姿は
完全に子供扱いだと、拗ねた振りをした
するといきなり手を掴まれ
そのまま手のひらを重ねるように手を滑らせた彼は
私の手のひらに何かを置いた
「見てみ」
蓋替わりになっていた
彼の手のひらが退けられると
そこには宝石のように輝いたパッケージの
チョコレートが置かれていた
「甘党お子ちゃま舌ミホちゃんに
お口直しどーぞ」
完全に子供扱いされている事は分かっていたけれど
彼に手を掴まれたドキドキを誤魔化すように
キラキラしたチョコレートを夢中で見つめた
「いいんですかっ!?
ありがとうございます!」
「食べて食べて〜
それ涼に教えて貰って
めっちゃ美味しかったから
ミホちゃんにも食べさせてあげたいな〜
と思ってここに来る前に買ってきてん」
「え!私の為にわざわざ買いに行ってくれたんですか!?」
「ふふふ、まーねー
ミホちゃんにはいっつも俺の話し相手してもらってるからそのお礼みたいな感じ」
彼に感謝しながら
早速チョコレートを口に入れた
「美味しい…」
「やろやろやろ?
絶対ミホちゃん好きやとおもってん〜」
「やっぱ俺って流石やわ〜」と
得意げに呟く彼を見ながら
小さなことだけど
自分のことを分かってくれている人が居ることに
嬉しさを感じていた
来た時はいつも
1番美味しかったパンの感想を教えてくれる
そして彼も私も時間のある時は
パン屋のイートインスペースで
パンとコーヒーをお供に
お話をするのが恒例になった
「翔平さん、コーヒーブラック派なんですね」
「そうやで〜、ミホちゃんはいつもお砂糖入れとるな〜」
「だって苦いし…」
「これ、飲んでみる?」
「うっ、にがっ」
「あっはっはっはっ(笑)
ミホちゃんにはまだ早かったか〜(笑)」
「も〜子供扱いしてるでしょ〜」
「そんなことないそんなことない」と
笑いながら私の頭をポンポンとする姿は
完全に子供扱いだと、拗ねた振りをした
するといきなり手を掴まれ
そのまま手のひらを重ねるように手を滑らせた彼は
私の手のひらに何かを置いた
「見てみ」
蓋替わりになっていた
彼の手のひらが退けられると
そこには宝石のように輝いたパッケージの
チョコレートが置かれていた
「甘党お子ちゃま舌ミホちゃんに
お口直しどーぞ」
完全に子供扱いされている事は分かっていたけれど
彼に手を掴まれたドキドキを誤魔化すように
キラキラしたチョコレートを夢中で見つめた
「いいんですかっ!?
ありがとうございます!」
「食べて食べて〜
それ涼に教えて貰って
めっちゃ美味しかったから
ミホちゃんにも食べさせてあげたいな〜
と思ってここに来る前に買ってきてん」
「え!私の為にわざわざ買いに行ってくれたんですか!?」
「ふふふ、まーねー
ミホちゃんにはいっつも俺の話し相手してもらってるからそのお礼みたいな感じ」
彼に感謝しながら
早速チョコレートを口に入れた
「美味しい…」
「やろやろやろ?
絶対ミホちゃん好きやとおもってん〜」
「やっぱ俺って流石やわ〜」と
得意げに呟く彼を見ながら
小さなことだけど
自分のことを分かってくれている人が居ることに
嬉しさを感じていた