彼はまた例のごとく

サービスで淹れたコーヒーを片手に

「またくるわ〜!」と

手をブンブン振りながら帰って行った







1人になった時、彼の笑顔のお陰で

あんなに苦しかった自己嫌悪を

忘れることができていた自分にふと気がついた








日が暮れて、外は寒いはずなのに

心は暖かかった







「また会いたいなあ…」



気づけばそう呟いていた