私の大事な親友に………手を出すな。
「狙いは私なんでしょ?桃菜ちゃんは関係ない」
「お、前誰だ?」
桃菜ちゃんを掴んでいたヤンキーは私を見たあとゴクリと唾を飲み込む。
ヘルメットをしているから顔の表情とかはわからないけどおそらく変な女だと思われているに違いない。
まぁ、見られたのは変装している時だからわかんなくても当然だけどだからって間違えて桃菜ちゃんに危険が晒されるのは不本意だ。
「そ、その声………もしかして心美、ちゃん?」
「は、コイツが藤原心美?おい、どういうことだ?総長から聞かされてた情報とは違うぞ?こんな美女じゃなかったはず………イデッ!」
「そうよ。私が藤原心美よ。見た目はどうでもいいじゃない。この子は私の親友の桃菜ちゃん。私がこんな可愛いわけないじゃん。勘違いも甚だしい」
…………どうしよう。
ヤンキーに蹴り入れちゃったよぅ!