「あのさ」
2人ともお昼を食べ終わった時にやっと和葉が口を開いた。
「口止めされてるんだけど、何かこのまま拗れそうだから言うね」
口止め?
誰にされてるの??
拗れそうって何が???
話の内容が全く想像出来ないから
和葉の言葉を待った。
「春先輩ってね、私たちが入学する前まで凄い女遊び激しかったんだって」
和葉の口から出た言葉はとんでもないものだった……
先輩が女遊び?!
私の知ってる先輩はそんな事絶対しない人なんだけど…
女の子を取っかえ引っ変えしてる先輩なんて想像つかない。
「私たちが入学してほんとすぐにやめたんだって。何でだと思う?」
「好きな人ができたから…?」
「そう!」
やっぱり……あの女の人の事が好きになったんだ。
女遊びやめるくらい好きになったって本気じゃん……
どんどん心が落ち込んでいく。