「色々…ねぇ。…春先輩、美織の事好きだと思うんだけどな〜」



「何で付き合わないんだろ〜」と不思議そうに首を傾げてパクッとサンドイッチにかぶりつく和葉。



「好きじゃないよ。ただ、遊ばれてるだけだよ…。和葉も知ってるでしょ?春海先輩に彼女いるの」




「あはは!!あれ彼女じゃないでしょ。どー見てもストーカーじゃん!」




「まじウケる」って言いながらお腹を抱えて笑う和葉に少しムカついた…。



「ウケないし。だってあの人が春海先輩と付き合ってるって言ってたもん!」



少し強めの口調で言うと、「美織は知らないのか」と小さい声で聞こえてきた。



「色々あったってその事?」


「まぁ大体はそれ…」


「そっかそっか」



そこで会話が途切れてほぼ手付かずだったお弁当を食べ進めた。


和葉に話しかけても、「うん」、「そーだね」しか返事が返ってこなくて

和葉を見ると何だか考え事をしているみたいだった。