「嘘っ!!こんな地味な子、はるが好きになるわけないじゃん!!」




地味って……!!!

初対面の人にそんなこと言う?!
失礼すぎるし、てかかなりショック…
いや、地味なのはわかってるけどさ…




「お前に関係ないだろ」


「あるよ!私はるの彼女じゃん!!」




彼女……?


そんなの聞いてない…




「いつの話だよ。諦めろ。」



それだけ言って私の腕を引いて歩き出した春海先輩。




「私とはるは付き合ってるもん!諦めないもん!」



後ろから女の人の叫ぶ声が聞こえてきたけど、足を止めることなく歩き進める。




先輩、前は彼女いないって言ってたんだけど…あれは嘘だったのかな。


それだったら、さっき言った"好きだから"も嘘……


やっぱり先輩はただ私をからかって遊んでるだけ。


期待するだけ無駄なのかもしれない…



そう考えていたらいつの間にか駅に着いてたみたいで、先輩の足が止まった。



「ごめんねみおりん」


「あっ、いえ…」


「さっきのは…「いいんです!私気にしてないので。それじゃまた明日!」





先輩の気持ち聞きたかったけど


今は聞くのが怖い。


だから私は逃げたんだ…