「あ、あのっ!せんぱ…「はるぅ〜!!」
私の声を遮って現れた女の人は春海先輩に抱きついた。
何が起きたのかわからず、ただ先輩と女の人を見つめるしかなかった…
「久しぶり〜!!すっっごく会いたかった!今から遊び行こーよ」
がばっと顔を上げた女の人は…とっても美人だった。
茶色い髪は綺麗にカールされていて、メイクもこの人にとっても似合ってる。
腰に回されている手は綺麗にネイルが施されている。
まさに女子力の塊。
制服はこの辺では有名な女子校の物でうちの学校の人ではないみたい…
「いや、行かねぇ。どいて?」
「えぇ!何でぇ…」
女の人が泣きそうな声で言うと、春海先輩は女の人を引き剥がして、私を引き寄せた。
「……わかった?」
そう言うと、女の人は凄く驚いた顔をして私の事を指さした。