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「じゃあね〜、また明日〜!」
「楽しんで〜ね」
瑛真先輩の腕に引っ付いて嬉しそうにカラオケへと向かっていった和葉達を校門前で見送る。
2人が見えなくなるまで手を振って、帰ろうと歩きだした瞬間……
「……ちょっと待った!!」
グイッと腕を引っ張られて、何かと思って振り返ると春海先輩が息を切らして立っていた。
「春海先輩?どうしたんですか?」
今日は日直だったらしくて一緒に帰れないって言ってたんだけど……
「どうしても一緒に帰りたくて」
「えっ…何で…」
「好きだから。ほら、行くぞ。」
私の腕を引っ張って歩き出す先輩。
今先輩が言った言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡って返事することも出来ず、ただ先輩に引っ張られて歩く…
"好きだから"って……
そんなのさ……
今までだって…ただ私をいじめて遊んでただけだと思ってた。
だけど…そんなこと言われたら……
期待しちゃうよ……
これもただ私をからかってるだけかもしれない……
だから、先輩の気持ちをちゃんと聞きたい。