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連れてこられたのは学校近くにある小さな公園。


滑り台と砂場とベンチしかないからか、遊んでいる子供は1人も居なくて、私と春海先輩の2人きり。


近くにあるベンチに2人で腰かけて少しした時、春海先輩が真面目な表情で話し出した。




「……俺さ、ちょっと前まで女遊びしまくってたんだ」



今日の昼に和葉が言ってたこと……




「知ってますよ、和葉から聞きました。」


「え?あいつ話したの?!まじありえねぇ…」



頭を抱えてどうしようかと悩んでいるみたい…


そんなに悩まなくても振られることわかってるのに…




「じゃあ女遊びやめた理由が好きなやつができたって事も知ってるよな?」


「はい」


「その相手は?聞いた?」


「聞いてはない…ですけど、あの女の人ですよね…。いいんですか?私とこんな所に居て」



自分で言ってて胸が痛くなる。
段々と目の奥が熱くなってきて瞳に涙が溜まる。

零れないように必死に堪えるけど駄目で…
ゆっくりと頬を伝っていく。