「つか、クリスマスプレゼントね……」
俺も用意しとけばよかったと少し、いやかなり後悔している。
クリスマス一緒に居れることに浮かれて、プレゼントなんて考えもしなかった。
……もしあげたら喜んでくれたかな。
よく考えてみたらどこかに行こうと誘うよりも、何か小物でもプレゼントする方が簡単だったんじゃねぇか?
そしたら水原だってもっとクリスマスを意識してくれたかも。
「今日、クリスマスなんだよなぁ」
ぼやいた言葉は特に返事を求めたわけではなかった。
「そうじゃん。今日、クリスマスじゃん」
でも一体何が響いたのか、今まで無反応だった水原がやっとクリスマスに反応してくれて。
「今更かよ」
笑ってそう言ったものの、頭の中はそりゃもうとんでもないことになっていて。
なんだ!?
まじで急にどうした!?
もしかして何か用事でもあるのか?
でもそれにしては気づくの遅いよな?
わかんねぇ。
わかんねぇけど、もしかしたらワンチャンあるんじゃねぇか?