「え、えっと……」

「言いにくいような人物なんだな」

「あ、あははっ……」


す、鋭いなぁ……。


「……着いたぞ。」

「あっ……」


一定の位置に大きなドアが置かれている廊下。


「手前から奥に連れて俺、湊、留、樹、周、雅だ。そして、1番奥を曲がったところが莉乃の部屋になる」

「わ、わかりました!」


この範囲じゃきっとひとつひとつの部屋の大きさがとてつもないんだろうな……。


「……こんなもんだな。よし、エレベーター乗って降りるぞ」

「ふぇ?あ、あれ、ここって2階でしたっけ」

「ああ」

「そ、そうでしたか!」


ボーッとしてたっ……。っていうか、いまエレベーターって言ったよね……?


「あ、あの、エレベーターって……?」

「行く時上がってきただろう」

「あ、そ、そうですね!」