「てか、怒ってただろ?」

「へ?」

「既読無視に電話スルー」

「あっ、いや、あれは……」


やば……バレてる。


「本当にタイミングが悪くて……」

「嘘ついてんのくらいわかるわバーカ」


コツンと頭を叩かれて、胸がドキンとした。


わっわっ……!

嬉しいっ……。




「明日も仕事だから始発で帰る」

「……そっか」

「だから……」

「……うん」

「……」


??

何も言わない颯真に頭を傾げる。

どーしたんだろ??



「それまで一緒に居よーぜ?」

パッと顔を背けた颯真。


何で向こう見るの?って思ったけど、赤くなっている耳に気付いてきゅんとした。


あーもうっ。

可愛いなぁ。



「どーする?颯真来ないと思ったから何も準備してない」

「まぁいいよ別に。この時間どこも空いてねーからなぁ……」