よおって……
「何でここに!?仕事は?」
「つーか誰もいねぇの?」
そう言って颯真は玄関から家を覗くように身体を傾けた。
「え、」
「さみーし、中入っていい?」
って言いながら、もうすでに家の中に入っていく。
慌ててその背中を追いかけて、リビングに行と、
わわっ……!
スルッとマフラーを外して、ニット帽を脱ぐ後ろ姿に思わずドキッとしてしまう。
「仕事じゃなかったの?」
「さっきまでな」
「え……?」
「仕事っつーか付き合い?新しい仕事の親睦会的な」
「そ、そっか……」
てか、頭がついていかないよ?
仕事??終わった??
んん??
あたし……まだ寝てるのかな??
何で颯真がここに??
颯真の所から家って結構距離あるよね?