「……え?」
「明日私も暇だから!」
「いや、いやいや。琴乃彼氏いるじゃん」
「今はナギと一緒にいたい」
……何それ。
そんな今にも泣き出しそうな顔しないでよ。
なんで琴乃がそんな顔するの……。
「あたしなら大丈夫だよ」
「そんな顔して何が大丈夫よ!」
「っ……!」
思わず下唇を噛んだ。
頑張って笑ってたけどダメだったみたい。
はは。情けないな。
「ごめん……今日はもう帰るね」
そう言って逃げるように教室を出た。
心配してくれる琴乃には悪いけど、今は1人になりたくて。
だって……
今心配されると
きっと泣いちゃうから。
そう思っただけでポロッと涙が溢れて。
近くの女子トイレに駆け込んだ。
……楽しみにしてたのに。