「何それ…抽象的でよく分かんない」

 それに、私まで幸せになるって、ずいぶんな自信じゃない??

「うーん、そうだよなー。……なら、彼氏彼女になるっていうのは?」

「護と? 私が??」

 彼氏と彼女に!?!?

 護は『そうっ!』とにっこりした。

「そんなの無理でしょー!!」

「無理じゃない。全然、無理じゃないよ」

 護は力強く言うけれど、でも…

「彼氏彼女って、ほら、手をつないだり…とかさ、…キ…ス…もするわけじゃない?」

「うん、オレ、玲奈が彼女になってくれたら、どっちもしたい。いや、するわ」

 何なの、その宣言ーー!!!

「だ、だから、それが無理って言ってるの!」

 だって、手をつなぐのも、キスするのも、きっと照れまくってしまう。

 護に恥じらう乙女の私を披露するなんて、もだえ死ぬわ!!