水族館を出ても、私と護は手を離さないでいた。
護は、つないでいない方の手で、すぐ近くに見える観覧車を指差した。
「玲奈、あれに乗らない?」
「えっ! 観覧車なんか乗ったら、ますますデートになっちゃう!」
「ぷぷっ、もう手遅れだから、お願い」
手遅れ…全くその通りだ、と自分でも思った。
手をつないで歩いて、肩が触れるほど接近して座って…『それでもデートじゃない』なんて、とてもじゃないけれど言い張れない。
「うーん…水族館に長い時間、付き合ってもらったしね…」
護の顔がぱっと明るくなった。
観覧車の乗車チケットを買って、列に並ぼうとした。
「ちょっとだけ待ってて」
護は列に並んでいる人たちの人数を数え、それから、観覧車のゴンドラを数え始めた。
何をしてるんだろう?? さっぱり分からない。
後から来た人たちを、先に列に並ばせた。
「今だ、並ぼう」
護に合図されて、列に並んだ。
護は、つないでいない方の手で、すぐ近くに見える観覧車を指差した。
「玲奈、あれに乗らない?」
「えっ! 観覧車なんか乗ったら、ますますデートになっちゃう!」
「ぷぷっ、もう手遅れだから、お願い」
手遅れ…全くその通りだ、と自分でも思った。
手をつないで歩いて、肩が触れるほど接近して座って…『それでもデートじゃない』なんて、とてもじゃないけれど言い張れない。
「うーん…水族館に長い時間、付き合ってもらったしね…」
護の顔がぱっと明るくなった。
観覧車の乗車チケットを買って、列に並ぼうとした。
「ちょっとだけ待ってて」
護は列に並んでいる人たちの人数を数え、それから、観覧車のゴンドラを数え始めた。
何をしてるんだろう?? さっぱり分からない。
後から来た人たちを、先に列に並ばせた。
「今だ、並ぼう」
護に合図されて、列に並んだ。