私が専門学校2年生の終わり。
　裕太が、短大で2年生の卒業前。。

　二人で話し合った。
「俺、４月から就職することが決まった。自動車系の会社なんだけど、ここから遠くて、寮に入ることになった。」
「私も、3年生になったら、実習ばっかりで、会う時間ないかも。」
「お互い、夢のために、一生懸命やってきたよな。」
「うん。裕太は夢叶えた。私も夢叶えたい。」
「俺たち別れようか。」
「うん。別れよう。」

　私たちは、夢ために別れることにした。
　別れない方法はいくらでもあったと思う。
　でも、若い私たちには、最善の方法は別れることだった。

　このまま付き合い続けてても、お互いを支え合うより傷つけ合うような気がしていた。
たぶん、裕太も同じ気持ちだったんだと思う。