「……キス、しよっか」
放課後の教室。
彼に勉強みてもらってたら、突然そんなこと言われた。
「ね。キス、しよっか」
「が、学校だよ!?」
熱い顔で両手をぶんぶん音が出るほど振る。
でも、彼はじっと私を見つめてる。
「いいんじゃない、別に」
「だ、誰か来るかもしれないし!」
「来ないよ、誰も」
遠く、ばたばたと足音が聞こえる。
注意する、先生の声も。
「く、来るって!」
「なに?
それとも僕と、キスするのは、嫌?」
いたずらっぽく傾いた彼の首に。
「ふぇ、ふぇーん」
「あ、泣いちゃった」
とうとう泣き出した私に、彼の手がよしよしとあたまを撫でる。
……だけど。
「ごめん。
泣いてるの、可愛いから」
ふれた唇に余計に泣き出してしまった私を、彼はぎゅっと抱きしめた。
放課後の教室。
彼に勉強みてもらってたら、突然そんなこと言われた。
「ね。キス、しよっか」
「が、学校だよ!?」
熱い顔で両手をぶんぶん音が出るほど振る。
でも、彼はじっと私を見つめてる。
「いいんじゃない、別に」
「だ、誰か来るかもしれないし!」
「来ないよ、誰も」
遠く、ばたばたと足音が聞こえる。
注意する、先生の声も。
「く、来るって!」
「なに?
それとも僕と、キスするのは、嫌?」
いたずらっぽく傾いた彼の首に。
「ふぇ、ふぇーん」
「あ、泣いちゃった」
とうとう泣き出した私に、彼の手がよしよしとあたまを撫でる。
……だけど。
「ごめん。
泣いてるの、可愛いから」
ふれた唇に余計に泣き出してしまった私を、彼はぎゅっと抱きしめた。