「ほら、座れ」
「はーい」
私が床に座ると、彼はドライヤーを持ってきて髪を乾かし始めた。
心地よい風とともにびしょびしょだった髪が乾いてく。
「なんでちゃんと乾かさないかな」
「だって、自分でやると跳ねちゃうんだもん」
文句をいいつつ、手際よく髪を乾かしていく彼。
……ほんとは。
彼に髪を乾かしてもらうのが好きだから、わざと自分でドライヤーをかけないのは秘密。
「気持ちいい……」
「はいはい、そうですか。
俺としてはペットの犬を乾かしてる気分だよ」
「……ちょっと酷い」
長い髪は乾かすのに時間がかかる。
この時間が少しでも長く続くように、伸ばしている髪。
きっと、
彼と別れたらばっさり切ってしまう気がする。
「はい、おしまい。
……綺麗だよ」
髪を一房とってキスすると、彼はにやりと笑った。
「はーい」
私が床に座ると、彼はドライヤーを持ってきて髪を乾かし始めた。
心地よい風とともにびしょびしょだった髪が乾いてく。
「なんでちゃんと乾かさないかな」
「だって、自分でやると跳ねちゃうんだもん」
文句をいいつつ、手際よく髪を乾かしていく彼。
……ほんとは。
彼に髪を乾かしてもらうのが好きだから、わざと自分でドライヤーをかけないのは秘密。
「気持ちいい……」
「はいはい、そうですか。
俺としてはペットの犬を乾かしてる気分だよ」
「……ちょっと酷い」
長い髪は乾かすのに時間がかかる。
この時間が少しでも長く続くように、伸ばしている髪。
きっと、
彼と別れたらばっさり切ってしまう気がする。
「はい、おしまい。
……綺麗だよ」
髪を一房とってキスすると、彼はにやりと笑った。