クラスマッチのはちまき作り。
テーマ色は赤だから、赤いはちまき。
当然、使う糸は赤。
ちくちく、ちくちく。
ひと針ずつ、心を込めて。
彼がこのはちまきを使ってくれますように。
「まだやってたんだ」
「うん。
あとちょっとで終わるから」
教室に入ってきた彼が、ひとり残って作業してた私にちょっと笑った。
私の前の椅子に後ろ向きにそのまま座る。
「赤い糸ってさ」
「え?」
彼はクルクルと糸巻きから長めに糸を外して切ると、自分の左手薬指に結んだ。
なにをやっているのかと思わず手を止めると、反対の端を私の左手薬指に結ぶ。
「なーんてね」
赤い糸で繋がった小指と小指。
照れてる彼と熱い顔の私。
「外さないと作業できない」
ハサミを掴んだ私の手を彼が止める。
「ずっと、このままがいい」
テーマ色は赤だから、赤いはちまき。
当然、使う糸は赤。
ちくちく、ちくちく。
ひと針ずつ、心を込めて。
彼がこのはちまきを使ってくれますように。
「まだやってたんだ」
「うん。
あとちょっとで終わるから」
教室に入ってきた彼が、ひとり残って作業してた私にちょっと笑った。
私の前の椅子に後ろ向きにそのまま座る。
「赤い糸ってさ」
「え?」
彼はクルクルと糸巻きから長めに糸を外して切ると、自分の左手薬指に結んだ。
なにをやっているのかと思わず手を止めると、反対の端を私の左手薬指に結ぶ。
「なーんてね」
赤い糸で繋がった小指と小指。
照れてる彼と熱い顔の私。
「外さないと作業できない」
ハサミを掴んだ私の手を彼が止める。
「ずっと、このままがいい」