初めての彼――先生とドライブ。
もう卒業したから、誰に気兼ねすることもない。
「もしかして、緊張してる?」
「えっ、あっ、ううん!」
……嘘です。
滅茶苦茶緊張してます。
なに、話していいのかわかりません!
だっていままで、ずっと教師と生徒で。
学校で話すことがほとんどで。
こんな風にふたりっきりとかなったことないんだもん!
熱い顔で俯き気味に黙ってたら、先生にくすりと笑われた。
「先生、眼鏡かけたりするんですね」
「ああ。
ちょっとだけ、目が悪いから」
「そう、なんだ」
「というか、もう先生はないだろ?」
「あ、えっと、その、あの」
「ん?」
いたずらっ子のように先生が笑う。
「ミ、……ミノル、……さん」
「三十点」
精一杯頑張ったのに、その点数ですか!?
でも、私のあたまを撫でる先生の手は凄く嬉しそうだった。
もう卒業したから、誰に気兼ねすることもない。
「もしかして、緊張してる?」
「えっ、あっ、ううん!」
……嘘です。
滅茶苦茶緊張してます。
なに、話していいのかわかりません!
だっていままで、ずっと教師と生徒で。
学校で話すことがほとんどで。
こんな風にふたりっきりとかなったことないんだもん!
熱い顔で俯き気味に黙ってたら、先生にくすりと笑われた。
「先生、眼鏡かけたりするんですね」
「ああ。
ちょっとだけ、目が悪いから」
「そう、なんだ」
「というか、もう先生はないだろ?」
「あ、えっと、その、あの」
「ん?」
いたずらっ子のように先生が笑う。
「ミ、……ミノル、……さん」
「三十点」
精一杯頑張ったのに、その点数ですか!?
でも、私のあたまを撫でる先生の手は凄く嬉しそうだった。