こたつに潜った私の前にはみかん。
一つ取って皮を剥く。
「あーん」
せまってきた顔に苦笑い。
彼の口に無言で小分けにしたみかんを放り込む。
「自分で剥けばいいのに」
「……、面倒くさいもん」
……ああ、そうですか。
「あーん」
「はいはい」
こたつに手を突っ込んで、出そうともしない彼の代わりに、せっせとみかんを口に詰め込んでやる。
彼はなにが嬉しいのか、笑ってる。
「みかんとこたつって最高だよね」
「そりゃ、人に食べさせてもらえばね」
二つ食べさせると満足したのか、彼はこたつに突っ伏した。
私は冷えた手をこたつの中に突っ込んであっためる。
「手、冷えちゃったか。
ごめんね」
突然、こたつの中で手を握られ。
入っていられなくなるほど、熱くなった。
一つ取って皮を剥く。
「あーん」
せまってきた顔に苦笑い。
彼の口に無言で小分けにしたみかんを放り込む。
「自分で剥けばいいのに」
「……、面倒くさいもん」
……ああ、そうですか。
「あーん」
「はいはい」
こたつに手を突っ込んで、出そうともしない彼の代わりに、せっせとみかんを口に詰め込んでやる。
彼はなにが嬉しいのか、笑ってる。
「みかんとこたつって最高だよね」
「そりゃ、人に食べさせてもらえばね」
二つ食べさせると満足したのか、彼はこたつに突っ伏した。
私は冷えた手をこたつの中に突っ込んであっためる。
「手、冷えちゃったか。
ごめんね」
突然、こたつの中で手を握られ。
入っていられなくなるほど、熱くなった。