「今日も残業?」
遅くまで残って仕事をしていたら、他課の同期男性に見つかった。
「そう。
年度末だし、仕方ないよね」
差し出されたコーヒーを受け取り口をつける。
彼も私もアラフォーで独身。
しかし、なぜモテる彼がいまだに結婚しないのかは謎だ。
「終わったら声、かけてよ。
一緒に帰ろう」
彼がなにを言っているのかわからず、まじまじとその顔を見ていた。
「女の子がこんな夜遅くに、ひとりで帰るなんて危ないでしょ」
私の反応を見て彼は困ったように笑っているけれど。
「女の子、って……」
部下の若い女性ならわかるが、私はもうすでにそんな年ではない。
「女性は、いくつになっても女の子」
「あいたっ」
少し赤い顔で彼が、私の額を弾く。
こんなことを平気で言う彼が、どうして独身なのかはやはり謎だ。
遅くまで残って仕事をしていたら、他課の同期男性に見つかった。
「そう。
年度末だし、仕方ないよね」
差し出されたコーヒーを受け取り口をつける。
彼も私もアラフォーで独身。
しかし、なぜモテる彼がいまだに結婚しないのかは謎だ。
「終わったら声、かけてよ。
一緒に帰ろう」
彼がなにを言っているのかわからず、まじまじとその顔を見ていた。
「女の子がこんな夜遅くに、ひとりで帰るなんて危ないでしょ」
私の反応を見て彼は困ったように笑っているけれど。
「女の子、って……」
部下の若い女性ならわかるが、私はもうすでにそんな年ではない。
「女性は、いくつになっても女の子」
「あいたっ」
少し赤い顔で彼が、私の額を弾く。
こんなことを平気で言う彼が、どうして独身なのかはやはり謎だ。