仕事が終わるまであと少し。
仕事納めの今日、初詣を口実に誘わなければ次に会えるのは休み明け。
何度もチャレンしたものの、全部空振りに終わった。
そして結局。
「……ダメだった」
暗澹たる気持ちで会社を出る。
もう、この休みは家に閉じこもろう。
「お前も今帰り?」
声をかけられて顔を上げると、彼が立っていた。
これは神様が哀れに思って、最後のチャンスを与えてくれたんだろうか。
「なあ。正月休み、どうするんだ?」
暇だから、一緒に初詣に。
そう言えばいいのに、言葉は口から出てこない。
「あの、その」
「俺は明日から実家帰るんだけどさ」
神様は意地悪です。
わざわざ、トドメを刺してくるなんて。
「でも、初詣に帰ってきてもいいかな、って。
……お前と」
見上げた彼の顔は真っ赤になっていた。
ならば、私の答えは。
仕事納めの今日、初詣を口実に誘わなければ次に会えるのは休み明け。
何度もチャレンしたものの、全部空振りに終わった。
そして結局。
「……ダメだった」
暗澹たる気持ちで会社を出る。
もう、この休みは家に閉じこもろう。
「お前も今帰り?」
声をかけられて顔を上げると、彼が立っていた。
これは神様が哀れに思って、最後のチャンスを与えてくれたんだろうか。
「なあ。正月休み、どうするんだ?」
暇だから、一緒に初詣に。
そう言えばいいのに、言葉は口から出てこない。
「あの、その」
「俺は明日から実家帰るんだけどさ」
神様は意地悪です。
わざわざ、トドメを刺してくるなんて。
「でも、初詣に帰ってきてもいいかな、って。
……お前と」
見上げた彼の顔は真っ赤になっていた。
ならば、私の答えは。