仕事を終えて家に帰ると、ちゃんと玲が咲の帰りを待っていてくれた。

咲はさっそく父に連絡をして共同経営者として玲の力をかりることを前提に話を進めると報告した。

「かんぱーい」
「乾杯」
咲の部屋、二人は今までの時間を埋めるように話をした。
それぞれどんな時間を過ごしていたのかを話しながら、お酒をのむ。

「れいー。だいすき」
「のみすぎだぞー。ほら、もう眠ろう。な?」
玲は千鳥足の咲をおんぶして洗面所へ連れて行く。

「顔だけでも洗って寝ような。」
慣れた手つきでメイク落としを取り、咲の顔を洗い始める。
顔を洗い終えると今度は咲の体を抱き上げてベッドに運んだ。