「俺さ、営業の仕事してて。あの公園の横に車停めて毎日、休憩するんだ。それでね、ある日いつものように休憩してたら、ベンチに同じ子が座っているのに気がついて。」



そこで言葉を切ったツキトは、微笑んだ。



「最初は、興味本位でさ、その子を眺めてた。小さな子どもに手を振ったり、おじいちゃんにベンチを譲って、自分は座る場所がなくなってウロウロしたりしてて。なんか、いい子なんだなー、って思ってて。」



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