出逢って数日で、どうしてツキトはこんなにも、あたしの心を溶かすんだろう…。



あの人でさえ、長い時間がかかったというのに。



繋がれた手のひらから、ツキトの優しさが流れ込んでくる。



出逢ってたった数日の、しかも異性をこんなに簡単に自分の部屋にあげているなんて。



無意識の行動だったとしても、軽率だし。



逆に軽い奴だと思われたんじゃないだろうか。



思わず、顔を伏せたあたしに、



「…ごめん。嫌だった…?」



繋いでいた手のひらを、そっと離したツキト。



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