お風呂からあがって、缶ビールのプルトップを開けた時、携帯が鳴り出した。
こんな時にもう!呟きつつ、携帯の液晶画面を確認。
知らない番号だ。知らない番号はスルーする事にしているあたしは、着信音を無視して乾いた喉にビールを流し込んだ。
久しぶりのアルコール。そして今日の昼間、久しぶりに口にしたおにぎり。
温かくて柔らかいそれは、凝り固まっていたあたしの気持ちを見事に解いた。
あたしにお説教するでもなく、過剰に心配するのでもなくただ、おにぎりを手渡してくれたツキト。
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