「ほら。食べなって。それとも俺が口移しで食べさせてあげようか?」



イタズラっぽく笑って、あたしを眺めてる。



「結構です!」



宣言をして、アルミホイルの包みの中の、不格好なおにぎりを見つめた。



でも、食べたら太るよな…。炭水化物だし。



躊躇するあたしに、



「食べなきゃ駄目だって。今度倒れたら、キスするよ?」



…う…、思わず固まったあたしに、



「それとも今、してあげようか?俺とキスしたいんだ?」



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