ペットボトルの水を持って、ベンチに座った。


辺りをきょろきょろ見回してみる。



いつもの時間。いつもの場所。



だけどツキトは現れない。



やっぱり怒ってしまったんだろうか…。



それはそうだ。当たり前だ。



助けてくれたのに、『待ってて。』って言ってたのに、逃げてきてしまったのだから。



せめて、お礼は言いたかったのだけれど…。



でもあたしは、つくづく勝手だ。



こんなんだから、こんなあたしだから、あの人にも、気持ちは伝わらなかったんだ。




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