こうして、ツキトの体温を感じているだけじゃ、なんだか足りなくて。 優しいハグや、甘いくちづけだけじゃ、もう足りなくて。 でも、それを口に出す勇気も持っていない。 ツキトはあたしのすべてなのに…。 あたしはツキトの、なんなんだろう…。 こんな風に思い悩む原因は、最近また聞くようになった着信音や、もう2度と携帯に表示されることがないと思っていた、名前のせいだ…。 .