あたしの部屋に冬を連れてきてくれたツキトは、ソファーに深く腰掛けて、あたしに手招きをする。 「おいで。アヤちゃん。」 近づいたあたしの腰を抱きしめたツキトは、自分の足の間にあたしを座らせた。 そのまま後ろから、強く抱きしめて。 あたしの頬に頬を寄せた。 なんだか危うい、あたしとツキト。 ツキトは未だに、あたしを抱こうとはしない。 2人とも10代ではないのだ。 やっぱりあたしに魅力がないせいだろうか…。 .