ね?なんて、俯いたツキト。 「わざわざ、そんな風に言わなくたって、歩こうよ。一緒に。」 一度強く、手を握れば。 「そうだね。一緒に歩こう。来年も。」 ふんわり微笑んでくれた。 他愛もない話をしながら歩くことは、楽しい。 ツキトといられればそれだけで、気持ちは穏やかになれる。 ツキトはどう思っているのかな? そっと、隣を窺えば、 「…ん?」 優しい声で応えてくれる。 .