寒さが増してきた、今日この頃。 どれだけ寒くたって、ツキトのぬくい体温さえ横にあれば、他にはいらない。 いつもの公園を、手をつないで歩く。 落ち葉の絨毯の上をゆっくり歩いていたら、 「なんかさー」 ツキトが話し出した。 「来年も、こうやって落ち葉の上を、一緒に歩きたいな。アヤちゃんと。」 ふいに立ち止まったツキトの顔は、心なしかかげってみえて。 .