今日も、いつものベンチに座っている。 ダサいピンクの事務服のスカートのホックが外れそうになるほどに、痩せた体。 でも駄目だ。まだまだ。こんなことくらいじゃ、あの人は気がついてはくれない。 病気になってしまうほどではない。 ちゃんと自分で計算して、必要最低限のカロリーは採っている。 大丈夫。 だって、倒れたりしたって誰も心配なんてしてくれないもの。 そんな惨めな気持ちを味わうのだけは、いくらあたしでも、ごめんだ。 .