「他に車はいないしさ?このまま信号をやりすごそうか。」



なんて、車通りがないのをいいことに、信号で止まったまま、ギアをパーキングに入れたツキト。



「ちょっと、大丈夫?」



心配して聞いたあたしに、



「大丈夫大丈夫。」



穏やかに応えて。



「この信号が、次の赤になって青になるまで、さ?」



さ?って。その笑顔にくらくらして。



.