ハンドルを片手で握るツキト。 繋がれたままの左手と右手がくすぐったい。 こうしていろんな時間を2人で、過ごす。 真っ直ぐにあたしを見つめてくれるツキト。 視線が素通りしない嬉しさは、格別だ。 あたしでいいんだ。 他の誰かとなんて、絶対に比べたりしないツキト。 こんなに幸せなことはきっと、ない。 だからあたしも、ちゃんとその優しい気持ちに、応えよう。 .