ツキト専用の、オレンジ色のマグカップに紅茶を淹れて。 カップにそっとキスしてみた。 カップ越しのキスなんて…。 ツキトとキス、したいです…。 ここにはいない、ツキトに向かって呟いた。 あたしはまだ、ツキトとキスしたことがない。 ツキトはどう思っているんだろう? 年甲斐もなく、キスしたいだなんて…。 だけれどきっと、年なんて関係ない。 好きな相手とキスしたいと願うのは、ごくごく自然なこと…。 .