あたしは、弱い。 ちょっとしたことですぐに、不安になってしまう。 こうして確かに、ツキトの体温を感じていられるというのに。 あの人とツキトは違う。決定的に。 わかってる、わかってるのに…。 ツキトの優しさが怖い…。 「…アヤちゃん。信じてね。俺、アヤちゃんが好きだよ。」 頭上のツキトの優しい声。 それだけ。今はそれだけで、いい…。 .